この映画の重要登場人物は多くはありません。全てがキーパーソンです。特にクインとヴァザンを軸に物語が展開しますので、このキャスティングが見事だったとも言えます。
クインには、イギリスのホープと称賛されているクリスチャン・ベイル。彼は、2000年の「アメリカンサイコ」でその演技を絶賛されました。もともと個性派俳優のクリスチャンが、どこにでもいる普通の男性を演じたのも意表をついていましたが、それを自然に見せてくれるのも彼の演技力です。
次に重要なヴァザンには、マシュー・マコノヒー。彼も、作品ごとにがらっと雰囲気を変えてくる個性派俳優です。今回は、つるつるのスキンヘッドにしてマッチョな男性となり、凄みを見せ付けています。今回の変貌振りも彼にしかできない役でした。
女性では、パイロット役のアレックスを演じているイザベラ・スコルプコが、映画の中では容姿だけではなく、知性を感じさせる演技が素晴らしく、彼女の存在が映画の深み、魅力をさらにアップさせています。